Last up date 2020 January 2. 写真家 兼平雄樹による写真ギャラリーです。 このページでは、さまざまなお知らせをしていきます。 撮影に協力していただいた住民、関係者の方々、管理組合に感謝いたします。 |
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お知らせ |
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2020年1月2日 「荒サイ〜荒川流域自転車紀行」を更新しました。 |
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2019年8月15日 スペインの建築家 Andrea Palaさんが主催する非営利の研究サイト 「Espacios Habitados」に上野下同潤会アパートの写真が掲載されました。 昨年のグッゲンハイムをとったRania Matar、世界巡回展を敢行した Benny Lam、見取り図のような俯瞰撮影のMenno Aden、、、。 「居住空間」について、いま世界の写真家はどういうアプローチをとって いるのか、そのことが非常に良くわかるサイトで勉強になりました。 正直に言うと、このサイトに混じってもインパクトのある「日本の居住系写真」は 瀬戸正人さんの「Living Room ,Tokyo」とか都築響一さんの「着倒れ方丈記」 あたりかなと思うのですが、、、。 |
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2019年3月16日 「荒サイ〜荒川流域自転車紀行」を更新しました。 |
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先輩写真家の佐藤信太郎さんが4冊目となる写真集 「非常階段東京 The Origin of Tokyo」を出版。 4月13日(土)まで、PGIで個展を開催中です。 それにしても佐藤さんの写真は常に「cool」。 結局観ている姿勢、そのものが透徹しているんだろうな、 ということで納得。 |
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「この人が表現してくれるおかげで、まだ生きていけるかもしれない」 最近、そう思わせてくれるのが西川美和さんと常田大希さん。 どの分野でも、才能というものは、ある処には有り余ってある。 呆れ返る位、ある種尋常じゃない在り方で。 |
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横瀬町の丸山にスキーゲレンデ、白久にはアイススケートリンク、 長瀞は全面結氷。どこか遠い昔話のようですが、、、。 もはや観ることも撮ることも叶わない風景です。 大丈夫か、地球?と思ってしまうこの頃です。 |
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2018年10月6日 「荒サイ〜荒川流域自転車紀行」を更新しました。 |
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YouTubeで米津さんの「Lemon」からサーフィンして 面白いバンドを発見。 新しいのに懐かしい。 聴けば聴くほど『継承と発展』について考えさせられる、 不思議なニューカマー、King Gnu。 「ガソリンの揺れかた」や「能動的三分間」に胸ぐらを掴まれた 経験のある同世代の貴方には 「Flash!!!」 お勧めです。 |
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2018年5月19日 「荒サイ〜荒川流域自転車紀行」を更新しました。 |
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気付いたら「荒サイ」シリーズも公開から8年。 河口から源流域を行き来するなかで見えてきたのは、 荒川が持つ風景の移り変わりの豊かさでした。 「日本の分水嶺」である原生林に端を発す故、 両端に激しいコントラストがありながら、その途中では なだらかで豊富なグラデーションを湛え、 秩父のように貴重な文化圏を内包する川。 「ロードムービーとしての荒川」は、おそらく日本で一番 面白い川ではないでしょうか。 残りの人生を賭けて荒川流域の撮影に取り組もうと思っています。 |
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2018年3月3日 「荒サイ〜荒川流域自転車紀行」を更新しました。 |
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事情により年越し撮影に行けなかった為、RAW現像などしていたら 紅白から流れてきた、とんでもない楽曲と衝突。 あわや卒倒しかけました。 ぎりぎりのところで言及を避けて踏み止まりながらも ただならぬ覚悟を込めた歌詞。 振り付けがあらわしている暗喩。 戦闘を思わせる激しいダンスの群像劇、、、。 |
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これって「日本ロック史にのこる名曲で、しかも相当な確信犯が創りあげた問題曲だよ」 「いのち狙われちゃうんじゃないの?」 おもわずつぶやいてしもうほどの衝撃でした。 |
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先日、通り過ぎた小学生たちがこの歌を口ずさんでいました。 暗雲立ち篭めるこの国の未来が変わることはあるのでしょうか? |
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名作と言えば 御存じでした? アマゾンでイームズチェアが数千円! 色もよりどりみどり。 著作権、版権が切れた関係でようやく「本来の製品意図」が 実現しましたね。 我が家では2脚導入。 話の種にも、プレゼントにも好都合かと。 |
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2017年6月25日 「荒サイ〜荒川流域自転車紀行」を大幅に更新しました。 |
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この春も「この曲」を脳内BGMに、荒川流域に点在する桃源郷のような風景を撮影。 20年も経つのに色褪せない、去り際の名曲。 赤毛のカブキ者、ロックスターの美学、おそるべし。 |
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陶芸の世界で当世随一のカブキ者といえば15代楽吉左衛門。 初代長次郎に始まった楽焼も遂にもう一方の極点に到達したようです。 東京国立近代美術館での「茶碗の中の宇宙」展では、そのバケモノぶりを堪能。 伝統と格式という重荷を背負いながらの、見事なアバンギャルドぶり。 端正な茶碗や渋好みの茶碗は数多くあれど、現代アートとして圧倒的に 「カッコイイ」立ち姿の茶碗は、他に類を見ないないほど。 数百年経った時、「15代が転換点だった」と言われるようになる気が。 ジャクソン・ポロック好きのかたは必見です。 |
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夢破れて山河あり、とつぶやきながらアウトドアの世界に舞い戻った僕には 耳が痛い話が満載の大月敏雄教授の新刊、『住まいと町とコミュニティ』(王国社)、 『町を住みこなすー超高齢社会の居場所づくり』(岩波新書)。
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2017年2月26日 関東地方以外は記録的豪雪や寒波に見舞われた今冬、僕の撮影フィールドである 奥秩父一帯は氷も雪も例年以上に少なく、、、。自然を相手にしていると 温暖化の進行を毎年痛感させられることになるわけですが、撮影にならず ネットで情報収集をしていたら興味深いサイトがありました。 |
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生っ粋の秩父ローカルライダーの悲喜こもごもが記されていて、 生活の中にマウンテンバイクがある日常をうらやましく思えたり、 トレールを維持し守るための努力やモラルの提言には、見習うべき 姿勢を感じました。(トレールの整備、ゴミ拾いなんてことも含めて。) 長瀞から奥秩父の「アウトドア天国」に暮らすバイカーに憧憬と賞賛 をこめてリンクを張らせていただきます。 |
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2017年1月15日 「荒サイ〜荒川流域自転車紀行」を更新しました。 |
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自主製作映画といえば、学生時代ムービー作品に取り組み、 集団製作そのものに挫折した苦い経験があるのですが(笑)、 当時魅力があった仲間たちは、その後社会において クリエイティブをはじめ、それぞれの分野で活躍を続けています。 結局、ひとも物もおさまるべき処におさまるのだな〜 と 思わせられた新年でした。
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2014年12月1日 「荒サイ〜荒川流域自転車紀行」を更新しました。 |
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脅威の快進撃を続けるモンスター雑誌「知日」(It is Japan)。 昨年14号に写真とインタビューが8ページ掲載されたのですが、 あちらこちらでこの雑誌が取り上げられつつあるようです。 かなり内容が濃いので、実は我々よりも日本文化に愛情がある、 優秀なスタッフが確信犯的に創っているに違いありません。 それにしても10万部、フォロワ−60万人って、、、。
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日本赤十字社埼玉県支部旧社屋で先月行なわれていた 「ART SESSION IN RANZAN」で究極のアートに触れてきました。 なにものにも縛られず、衝動を叩き付けるかのように描かれた絵画、 すさまじいスピードで疾走するドローイング、通常ではあり得ない 色彩感覚の妙。写真や映画、建築などが人間の知に支えられた芸術 であるとするならば、アールブリュットこそ生きている証、血に 突き動かされた芸術と言えるのではないでしょうか。 ある意味で縄文的美術の極北を観る思いでした。 そんな中では、ほとんどシャガールのような原口めぐみさん、 点描の石井章さんなどは、いわば境界線上ともいえる絶妙な立ち位置と 作風で親しみやすく、これから追って観ていきたい作家だと思いました。 |
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2014年10月6日 「荒サイ〜荒川流域自転車紀行」を更新しました。 |
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信頼する先輩写真家、萩原善弘さんが写真集「SNOWY 2」を出版、 あわせて写真展を開催されています。お勧めです。萩原さんには、 僕の深川での展示の際にお招きして作品づくりについて話を伺ったり、 展示作品についてアドバイスをいただいたりしてきました。 ともかく面倒見の良い誠実な人柄は、御本人のブログにおける被写体との 関係性にも出ていると思います。(長く向き合うひとなのです) 今回は冬青社 高橋さんの御好意で「SNOWY 2」の印刷立ち会いを見学 させていただけたのですが、ともかく印刷へのこだわりがすさまじく、 いくつもの独自のノウハウ、職人芸のすばらしさを見せつけられて 帰ってきました。ここまでやるからあの仕上がりになるのか、と。 写真集、展示詳細は下記サイトを御覧ください。 |
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2013年8月1日 「同潤会青山アパート」を更新しました。 |
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2013年7月8日 「同潤会江戸川アパート」を大幅に更新しました。 |
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2013年6月30日 「同潤会上野下アパート」を大幅に更新しました。 次回は江戸川アパートか青山アパートを更新する予定です。 |
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2013年5月11日 今回は下記3箇所の更新があります。 「同潤会清砂通りアパート」を大幅に更新しました。 かねてよりお知らせをしていた240枚ほどの完全版です。 お時間があるときにページ内、左上のnextボタンを押しながら、 スライドショーのように観ていただければ幸いです。 「こんな写真集を残せたらなー」なんて思うのですが、、、。 |
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本日、上野下アパートの解体作業が始まりました。 「同潤会上野下アパートより引っ越しのお知らせ」を更新しました。 上野下アパートについては、住民の方々の生活の場であることに配慮して これまで公開を控えてきた写真の更新準備に取り掛かっているところです。 |
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2012年8月29日 「荒サイ〜荒川流域自転車紀行」を更新しました。 |
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最近、この荒川流域紀行を始められて良かったとつくづく思っています。 同潤会アパートの撮影では、天候、季節の移り変わりに左右されるだけでなく そこで暮らす住民のかたがたとの関係性という最難関課題が常につきまとってきました。 その部屋の中は、他人の心の中と同じ『努力ではたどり着けない秘境』であったりしたわけです。 ですが、この荒川紀行においてはトレーニングと遡行技術の向上という自分自身の努力で その秘境にも足を踏み入れて撮影することが可能となってきました。 自然に従って撮るしか無い以上、主導権は握れなくても、行動範囲を広げるとか 通う頻度をあげるとかすれば、ある程度努力で作品のレベルアップができるのです。 |
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そもそも僕が写真を選んだのは個人で取り組める表現手段であったからです。 誰かに足を引っ張られることも、誰かの足を引っ張ってしまうことも あまり無い。良い事も悪い事も自分次第。 カメラや化学(科学)技術のちからを借りながらの表現活動となるため、 (その限界性という問題は残るものの)誰にとってもほぼ公平なその恩恵を受けながら 創り続けることができます。 この『テクノロジーの公平性』というのが、僕が写真表現に人生を賭けられる 根拠のひとつになっています。 世の中、公平でないことのほうが多いですから、、、。 |
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オリンピック選手の活躍ぶりを観たり、露崎春女さんの『リクエスト』を聴いていると とうてい人間業とは思えない、ある種の天才性に打ちのめされることがあります。 スポーツも音楽も映画も工芸の世界も、才能や生い立ちといった自身では選べない前提条件で ある程度まで勝負がついてしまっているように思えてなりません。 ですが写真はテクノロジーに依拠する表現手段ゆえ、かなり公平な条件のなかでの 競い合いとなっているのではないでしょうか? 『ここで頑張らなくて、どうする!?』なんて思う、夏の終わりです。
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2012年3月15日 「荒サイ〜荒川流域自転車紀行」を更新しました。 当初、荒サイを利用した自転車紀行ものとしてスタートしたこの作品ですが、 源流部の撮影を進めるうえで、沢の遡行や冬季登山も含めた内容にシフトしてきました。 写真を撮る眼を維持しつつ、自身の能力でどこまでトレース出来るか、 頑張っているところです。 |
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友人の写真家、佐藤信太郎さんの写真集が発売、併せて個展が開催されます。 テーマはずばり、スカイツリーとその周辺の東京景。お勧めです。 美術史において『明るい夜景画』の登場は江戸時代の版画、浮世絵からであり、 特に広重に影響を受けコレクションもしていたゴッホの「星月夜」をはじめとする 印象派の作品によって世界中に広まっていった、というのが定説です。 だとすれば『明るい夜景表現』は日本のお家芸と言っても過言ではなく、 川瀬巴水さんの大正版画から百瀬俊哉さんの「ハイパーリアル トウキョウ」、 そして佐藤さんの前作「非常階段東京」まで、この分野で名作が次々と生まれているのは 伝統の継承の結果なのでしょう。 四季の移り変わりが豊かで、(西洋のように)自然と対立しねじ伏せるのではなく、 それと折り合いをつけるように生きてきた『お月見をする民族の感性』が生み出した表現 だと思えるのです。 佐藤さんとはアサヒアートフェスティバル「墨東写真展」で御一緒して以来の親交です。 同じような頃に撮影された雪の夜景俯瞰写真をどちらも展示していながら、 雪の夜におけるアパートの暮らしのぬくもりを表現しようとした僕に対し、 静まりかえって深々と冷え込んでいく独特の空気感を、クールな夜景で 表現していたのが佐藤さんでした。 どこか共通点がありながらも向かうベクトルが違うと、安心して 「そっちは任せた!」という気になれるものです。 「非常階段東京」そして「東京|天空樹」の作品の流れを観ていると 佐藤さんは現代の広重と成りうる存在なのかもしれません。 |
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2011年10月3日 「荒サイ〜荒川流域自転車紀行」とリンクページを更新しました。 |
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平凡社ムック本 別冊太陽 太陽の地図帳シリーズ 「復興建築の東京地図」に寄稿しました。 コラム「復興建築に暮らして〜清砂通りアパートでの3年間」と 写真が数頁掲載される予定です。 10月下旬の発売予定です。 |
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2011年5月9日 「荒サイ〜荒川流域自転車紀行」を更新しました。 |
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『消えゆく同潤会アパートメント』 〜同潤会の描いた都市の住まい・江戸川アパートメント〜 2011年4月15日 河出書房新社 らんぷの本シリーズより新装版発売開始 本体1800円(税別) 日本図書館協会選定図書 編、執筆 橋本文隆、内田青蔵、大月敏雄 執筆 井出建、加藤雅久、志岐祐一、安野彰、 栢木まどか データ作成 岡部太郎 東京理科大学 大月研究室ほか 写真 兼平雄樹
河出書房新社HP http://www.kawade.co.jp/ |
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2011年1月22日 新作「荒サイ〜荒川流域自転車紀行」を更新しました。 このシリーズは荒川に沿って河口から源流まで、おもに自転車で走り回りながら 撮り進めている作品です。 昨年この頁でお知らせをしましたが、トレーニングロードが被写体となり、 走行距離の積み重ねは結果としてロケハンになった、という経緯の いわば偶然生まれた作品です。 広重の53次を例にあげるまでもなく、ひとつの街道や川を辿る紀行ものには 表現としての目新しさはありません。多摩川を辿った絵巻が江戸時代に製作されていたり、 藤牧義夫さんの隅田川両岸画巻のような快作もあります。 それら映像の数々が頭にありながらもなお、撮らずにはいられなかったのは、 『自分を救ってくれた風景の輝き』をしっかりと記録しておきたかったからです。 現代美術寄りのコンセプチュアル写真が時代の潮流としてあるなか、 自分の好きなものだけを徹底して撮る、というみずからのスタンスは 変わらなかった、ということかもしれません。
しばらくは同潤会アパートの作品と両輪で前に進んでいくつもりですので、 こちらの作品も宜しくお願いします。
註:荒サイ= サイクリスト用語で荒川サイクリングロードのこと。 本来は緊急時河川道路であるが、歩行者や自転車は通行が可能。
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2010年12月16日 同潤会三ノ輪アパートの写真を更新しました。 現在、新作「荒サイ〜荒川流域自転車紀行」の公開準備を進めています。 早ければ来年1月には公開できそうです。
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2010年5月24日 7月に参加する写真イベントの公式サイトがオープンしました。 今回は東京深川での、地元密着形のゆるやかーなイベントです。 周辺は清澄白河の東京都現代美術館をはじめ、現代美術の先端的ギャラリーが 集まる地域ですし、いくつかの写真ギャラリーも誕生しています。 下町風情あふれる運河の町を散策しながら、写真を愉しんでいただければと思っています。 僕自身にとっては清砂アパートでお世話になった町に、そこで撮らせていただいた 写真を還す試みとなりますし、個展で出来なかったことをスライドショー形式で 発表したいと考えています。 また、イベント最終日となる7月25日には写真家、萩原義弘さんをお迎えして トークイベントを行なう予定です。 萩原さんは全国の炭坑、鉱山の跡地を撮影し続けている写真家で、さがみはら写真新人賞、 東川特別賞を受賞されている、敬愛する先輩写真家です。 もろもろの情報を含め、計画中の企画などもありますので、 詳しくは下記サイトを御覧下さい。
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2010年5月9日 久しぶりの更新です。 私事ではありますが、身内の不幸を皮切りにいくつかの問題が重なり、 しばらく表現活動を休止していました。 一部の皆様には大変御心配をお掛けしたようで、恐縮です。 |
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休止中はこころと身体のOSをアップグレードすべく、ひたすら 身体を動かしていました。MTBで月に1500〜1700キロ走ったり、 20キロのザック+5キロのアンクルウェイトでボッカ訓練をしたり、、、。 これほど身体を動かしたのは写真を始める前、山岳サイクリングに打ち込み ヒマラヤ、アラスカ遠征に備えトレーニングをして以来でした。 もちろん食べていく為の仕事をしたうえでですから、かえって ハードな毎日に自分を追い込むことになりました。 でもそれが良かったのだと思います。 カラーフィルム撮影+プリントによる出費と、その影響としての貧乏食生活を 見直し、人並みな食事に近づけるよう努力もしてみました。 |
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その結果、ピーク時で7キロほどの減量と体脂肪率5.9%を体験し、 『副産物としての新作』もスタートすることができました。 なぜ写真を選んだのか。自分の原点に立ちかえりつつ、またカメラをぶら下げて 走りはじめたところです。もちろん同潤会アパートの記録も継続をしています。 7月には東京深川での写真イベントに参加する予定ですので、近々お知らせをいたしますが、 とりあえず、はじめて手を染めたデジカメによる新作から、何点かをお披露目したいと思います。
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2009年10月27日発売 月刊誌 男の隠れ家 『昭和時間を旅する』で表紙と本文に写真が7頁 掲載されました。「昭和集合住宅世相史」(文 大月敏雄先生)という コーナーです。この号は昭和を彩る文化、芸術、風俗から食まで実に幅広く、 なつかしい写真や資料満載です。ネットの時代とは言われていますが、 こういう誌面を見ると、「これはやはり複数のプロが関わる雑誌メディア だからこそ実現できる企画だなー」と思わせられるのです。 男の隠れ家オンライン http://www.kakurega-online.com |
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2009年8月31日発売 週刊ダイヤモンド 特集『ニッポンの団地』に写真が4頁掲載されました。 「同潤会アパート夢紀行」(文 大山真人様)というコーナーです。 経済誌らしい切り口で、団地の資産価値や建て替えといった問題も取り上げて いる点が新鮮です。個人的には、『えっ、このぐらいで買えるの?』と 目からウロコが落ちる情報もあり、たいへん勉強になりました。 ダイヤモンド社 http://www.diamond.co.jp |
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2008年7月10日 交通新聞社の雑誌『散歩の達人』に「清砂通り同潤会アパート物語」 というタイトルで原稿と写真が2頁掲載されます。 7月21日発売の深川特集号です。 散歩の達人 http://www.kotsu.co.jp/magazine/sanpo/
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2008年6月4日 学研のカメラ雑誌『CAPA』にて、報道系写真家の今岡昌子さんとの対談が 掲載されます。ドキュメンタリー写真家をドキュメントする、という連載 コーナー2頁への登場で、6月20日発売号です。 学研CAPA http://capacamera.net/capa/ 東京フォト散歩 http://photosanpo.hp.infoseek.co.jp/ (担当編集者 市井康延さんの写真展情報サイト。便利です。) |
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求道学舎の本 奇跡の保存再生を成し遂げた大正期の集合住宅、求道学舎リノベーションプロジェクトの 全貌が出版されました。歴史的集合住宅が住民自身の希望により消えていくなか、 なぜ、求道学舎だけが再生保存に成功できたのか。これを読むと解ります。 求道学舎に関しては縁あって、改築前の記録保存に関わらせていただきました。 なお、本プロジェクトは2008年度、日本建築学会賞(業績賞)などを受賞。
『求道学舎再生』 ー集合住宅に甦った武田五一の大正建築 著者:近角瓔子 2400円 学芸出版社 http://www.gakugei-pub.jp/ 2008年5月発売 |
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2008年4月2日 個展「同潤会清砂通りアパート-完結編」が好評のうちに終了しました。 足を運び写真を観てくださった皆様、そして的確にして厳しい御意見 御感想を聞かせてくださったかたがた、どうもありがとうございました。 今回は3年前の個展「同潤会江戸川アパートメント」にくらべ、総入場者数は 約7500人と半減したものの(もしかして、花見や撮影でしょうか?) 写真家や建築家、評論家に出版社のかたなど業界関係者は増え(およそ3〜4倍)、 内容に対する反応はこれまでで最良の展示となりました。 キーポイントはやはり住民の姿と暮らしぶりや、時間の経過を丹念に追った写真にあったようです。 会期中、いろんな立場のかたがたから『写真集を出せ』とお尻を叩かれたのですが 写真集にまとめる場合、ある程度分量が必要とされる作品ですので、こちらから売り込む以前に 『作品と同潤会アパートが呼び寄せた編集者』が必要な気がしています。 あとは自分と同じような思い入れを持って、同潤会とこれらの写真に付き合って下さる 奇特な出版社や編集者のかたの出現を待ちつつ、残りの作品へと取りかかろうと思います。
抱えている作品や残された撮影もあり、この先10年くらいも同潤会アパートの写真に 打ち込むことになるはずです。皆が100メーター競争をしているのに、離れた場所で マラソンをしているような孤独感はありますが、じっくりやろうと思います。 今後とも宜しくお願いします。 なお個展会期中に、あの内原恭彦さんにインタビューを受けました。 自分が衝撃を受けた写真家から取材を受けるというのは非常に奇妙な感覚で、 延々と話してしまったのですが、かなり要領よく簡潔にまとめて下さいました。 どうやら写真の編集能力がある人は文章の編集能力もあるらしい、というのが 今回の発見です。恐るべし、内原恭彦。 しばらくするとアップされるようですので、サイトをチェックしてみてください。
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写真界には知り合いが少ない僕ではありますが、そんななかで(珍しく)仲の良い 友人でありライバルがそれぞれ写真集を出版をすることになりました。 山下さんの写真集は発行部数の関係から、おそらく将来入手困難でプレミアが つくかと思われますし、佐藤さんは放っておけばどんどん海外に活動の幅を広げて いくはずの先輩です。どちらも詳細は下記の作家サイトにて御覧ください。 そう言えばフォトモの糸崎公朗さんは金沢21世紀美術館で個展、 勝又邦彦さんと萱原里砂さん(同級生)は世田谷美術館でこれまでの 活動の展観と、それぞれ活躍されています。 羨んでばかりいても仕方ないので、地道に進もうと思う今日この頃です。 |
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2008年3月15日 個展開催に伴い写真、建築、街歩き系雑誌や新聞など 15誌ほどに情報や写真が紹介されます。 おもなところでは『日本カメラ4月号』(3月19日発売)に 6頁にわたり写真が掲載。ギャラリーや現像所にて既に発売 されている写真展情報誌『Photo Stage』(3-4月号)では、 巻頭2頁の写真家インタビューに登場です。 日本カメラHP: http://www.nippon-camera.com/index.html Photo Stage(Web写真人): http://shashingin.web.infoseek.co.jp |
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2008年1月8日 遅ればせながら、新年おめでとうございます。 マイペースな更新ぶりにお叱りを受けたりするこの頃ではありますが 本年も宜しくお願いします。 さて、今年は3月に個展を行ないます。 発表作品は「同潤会清砂通りアパート-完結編」です。 前作「同潤会江戸川アパートメント」同様、 規模の大きい会場をフルに使っての展示です。 アパートの外観、内観、室内、住民の暮らしぶりやコミュニティー活動など、 清砂アパートに暮らしながら生活のなかで記録した写真をおよそ100点、 展示いたします。 サイトでは公開していない写真も含めての展示になりますので、 「同潤会アパートの暮らし」に興味がある方は是非お越し下さい。
兼平雄樹写真展 「同潤会清砂通りアパート-完結編」 2008年3月22日(土)〜31日(月) 東京 コニカミノルタプラザ ギャラリーC (新宿高野ビル4階) 10:30〜19:00(最終日15:00まで) 無休/入場無料 http://konicaminolta.jp/plaza/ 会場は新宿駅東口前、高野フルーツパーラーのビル4階です。 さくらやと中村屋に挟まれたビルで、最近ではグッチの入っているビル、 と言ったほうが判りやすいのかもしれません。
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求道学舎について 求道学舎のカラー写真を新設しました。東京理科大学 大月敏雄准教授によれば、 関東に現存する最初期の鉄筋コンクリート集合住宅のひとつです。 ちなみに設計は武田五一。 撮影は2004年から2005年にかけて記録保存の一環として行なったものです。 現在はリノベーションプロジェクトを経てリニューアル。 新たな住民を迎えての生活が営まれています。 同潤会アパートが住民自身の希望により、ほとんどが建て替えられて しまったことを思うと、求道学舎の存続は『奇跡』と言えるでしょう。 詳細は以下のサイトを御覧下さい。 求道学舎リノベーションプロジェクト http://www.abrain.co.jp/hongoh6/index.html 第四回 近角真一氏 http://renovation.inax.co.jp/forum/004chikazumi/004pro.html 第七回 田村誠邦氏 http://renovation.inax.co.jp/forum/007tamura/007pro.html |
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